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サイアム・セメント・グループの新規株式公開計画【タイ:IPO】

サイアム・セメント・グループ(SCG)では、2022年に予定しているSCGケミカルズ社の新規株式公開と事業編成に関する実現可能性調査が完了する見込みです。

SCGの最高責任者であるRoongrote Rangsiyopash氏は、
「タイやアジア地域において無公害化学品への移行、パンデミックによって食品包装などの需要が高まっていることで、化学製品ビジネスは将来性がある」としています。

SCGは、2021年第1四半期の業績は化学品部門が牽引し売上で前年同期比+15%増、1220億バーツ、純利益では+114%増の149億バーツでした。

売上高の増加は、2020年最終四半期のマプタプット・オレフィン(MOC)社の完成とメンテナンスが終了したこと、
生産能力のボトルネック除去プロジェクトが開始されたこと、
世界需要の健全な回復、高い投資効果などが寄与しました。
Map Ta Phut Olefins(MOC)社は2021年5月までにフル生産能力となる予定です。

海外事業部門では、ベトナムのLong Son Petrochemicals(LSP)プロジェクトが76%完了しており、2023年上半期に稼働開始予定です。

また、SCGは子会社のSCGケミカル・トレーディング・シンガポール(Singapore)社を通じて、
2021年4月にSirplaste-Sociedade Industrial de Recuperados de Plástico, S.A.(Sirplaste)社の株式70%を購入する契約を交わしました。

Sirplasteはポルトガル最大のプラスチックリサイクル企業であり、ポルトガルやヨーロッパの顧客にリサイクル済みプラスチックを提供しています。

Sirplasteへの投資は、リサイクル技術の開発や向上の機会を増やすだけでなく、
ヨーロッパ市場における販路を拡大することが可能となるためプラスチックリサイクル事業を展開していく上で重要なステップとしています。

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