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S&Pシンジケートはデリバリーでの成長を目指す【タイ:飲食】

ベーカリー&レストランチェーン「S&P」を運営するSET上場企業のS&Pシンジケート
S&P Syndicate Plc(SNP)は、Covid-19パンデミックによる外食の激減を補うため、
2021年はデリバリーの売上を倍増させる計画です。

同社最高執行責任者Arth Prakhunhungsit氏によると、
同社はデリバリー事業に注力し、2021年の売上を10億バーツに倍増させることを
目標としています。

その目標を達成するために、2021年3月にS&Pのデリバリーと
ベーカリー・レストラン事業のテイクアウト用新店舗「Delta」を立ち上げました。
バンコクのショップハウスやガソリンスタンド、コミュニティモールなどに8つの
Deltaショップがオープンしています。

第2四半期にはさらに7つのDeltaショップを、2021年の下半期には16店舗を
オープンし、2021年末までに合計31店舗になる予定です。
各支店には300万バーツの投資が必要とされます。

Covid-19パンデミック前は、S&Pのデリバリーによる売上が全体の約5%を
占めていましたが、2021年は特にDeltaショップを中心に、
デリバリーによる売上を総売上の15%にまで引き上げることを目指しています。

Arth氏によると、2020年のCovid-19の最初の波の時に市場投入スピードが
非常に重要であることを学んだため、デルタ店をオープンし食品をより早く
届けるために新しい商圏を再編成しました。

さらに、同社はライダーの数を2020年末の250人から280人に増やしました。
デルタ店のオープンにより、S&Pサービスによる配送とwww.snp1344.com を
含めた総配送拠点は、2021年末までに全国で167カ所に増やす予定です。

さらに、同社はアグリゲーター・パートナーを通じた配送サービスを提供し、
その数は全国で300カ所を超えています。
Arth氏によると、売上を伸ばすためには、
デリバリーチャネルが重要となります。

タイのフードデリバリー事業は、2021年、
2020年比9%増の740億バーツに達すると推定されています。

現在、同社は全国で480のレストランとベーカリーショップを運営しています。
そのうち、ベーカリーショップが328店、レストランが144店、
残りの8店がデルタショップに属しています。
食品、ベーカリー、ケーキ、スナックボックスなど幅広い事業を展開していることに加え、
テイクアウト事業も好調であることから、売上が急速に回復しています。

同社の2020年の売上高は52億8,000万バーツで、
前年の73億8,000万バーツから28.42%減少しました。
2020年の純利益は1億8,302万バーツで、
2019年の3億1,440万バーツから41.78%減となっています。
財務諸表によると、2021年の第1四半期の売上高は11億5,000万バーツで、
2020年同期から20.9%減少しています。

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