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マレーシア航空が上場廃止により完全国有化されると発表

マレーシア証券取引所(BURSA)上場のマレーシア航空(MAS)の上場廃止による
完全国有化が8月に発表されています。
同航空会社の筆頭株主、国営投資会社「カザナ・ナショナル」によって方針が
発表されていて、同社保有株69.4%以外の全未保有株式を総額13.8億リンギット
で買収すると決定しています。

カザナナショナルは今後少数株主に向けて1株27センで購入、この価格は過去3ヶ月
の株価よりも高い株価であるとしています。
総購入額はおよそ13.8億リンギになる見通しです。
カザナ・ナショナルでは「complete overhaul」第1段階を進めるとしていて、
大幅な赤字状況の同航空会社の建て直しを進めるとしています。
詳細は8月末発表予定です。

マレーシアのアナリストの意見では、マレーシア政府の資本注入が無ければ経営継続は
難しいと判断しています。
マレーシア航空は、マレーシアのフラッグ・キャリアとして展開していましたが、
LCCエアアジアなどの台頭で近年赤字が続き経営改善が望まれていました。
しかし、強い労組の影響もあり経営の変化の遅さを指摘されていました。

マレーシア航空自体の経営は厳しいものの、マレーシア国内の経済は堅調に
推移しています。
2014年第2四半期マレーシアGDPは+6.4%増でした。
当初の予想の+5.8%増を上回る数字でした。
2014年第1四半期は+6.2%増でした。

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