インドネシア、マレーシア、フィリピンでは利上げを実施【インドネシア:金融】

インドネシア中央銀行は5月に金融政策決定会合を開き、
政策金利を4.75%から5.25%に引き上げることを
決定しました。インドネシア中銀は既に2018年5月に
臨時会合を含め2度の利上げを実施しましたが、
ルピア相場下落に歯止めが掛かっておらず、通貨防衛の
ため+0.5%の再度利上げを行いました。

マレーシアも2018年1月に利上げを決定し、3年半ぶりに
実施しました。
マレーシアの中央銀行バンク・ネガラ・マレーシアは
金融政策決定会合で、市場の予想通り政策金利を+0.25%
引き上げて3.25%とすることを決定しています。

フィリピンでも利上げを複数回実施しています。
フィリピン中央銀行は2018年6月、政策金利の翌日物借入
金利+25Bp引き上げ+3.50%としました。
利上げ実施はこの6週間内で2回目となり、金融政策として
速やかにインフレと通貨ペソのボラティリティー抑制へ
対応に乗り出す用意があるとしています。

一方、タイでは経常収支が黒字でインフレも抑制されている
こともあり、2018年6月政策金利を予想通り+1.50%に
据え置いたことを発表しています。
また、国内景気の回復が続いているとし2018年経済成長率と
輸出の予測を上方修正しました。
タイ中銀は3年以上、金融政策を据え置いたままにしています。

他のアジア諸国では対外収支が赤字で米利上げへの追随を
迫られています。
アメリカ連邦準備制度理事会(FRB:Federal Reserve Board
of Governors)が利上げを決定して、アセアン各国の通貨は対ドル
で下げています。

また、米中貿易摩擦により投資家心理が悪化し、相対的にリスクの
高い新興国から外国人投資家が資金を引き揚げていることも
影響しています。