マレーシア捜査当局はナジブ前首相を起訴・逮捕【マレーシア:政治】

マレーシアの捜査当局は2018年7月、マレーシア政府系ファンド、
1MDBを巡る汚職疑惑で逮捕したナジブ前首相を起訴したことを
発表しています。
ナジブ氏はファンドの資金を不正に受けとったと見られています。

マレーシア議会委員会は2016年当時に1MDB絡みで少なくとも
42億USドルの不正取引があったとし、マハティール新政府では
総額45億ドルの資金とゴールドマン・サックス・グループに
支払われた手数料を取り返すとして捜査を進めています。

マレーシアで首相経験者が逮捕されるのは初めてとなります。
捜査当局はアメリカやシンガポールなどと連携して捜査を
進めており、資金の流れやナジブ氏の関与について全容解明を
目指していくとしています。

ナジブ前首相は2009年の就任直後に国営ファンド1MDBを
設立しました。
この1マレーシア・デベロップメント・ブルハド:1Malaysia
Development Berhad(1MDB)は、マレーシアで設立された
ソブリン・ウエルス・ファンドです。

エネルギー・不動産・観光・アグリビジネス銘柄を保有する
投資会社で、マレーシア国内産業の振興・多角化を
建前としていたものの、運用実態は異なった組織でした。

2015年7月にはウォール・ストリート・ジャーナルが
1MDBからナジブ・ラザク・マレーシア第6代首相の個人口座へ
およそ7億ドルが振り込まれた公文書記録を報じています。

1MDBが絡む国際間取引では少なくとも6カ国、アメリカ、
シンガポール、サウジアラビア、ベネズエラ、UAE、カタールを
巻き込んだ大規模な汚職スキャンダルとなっています。

疑惑は巨額負債のほか、マネーロンダリング、首相親族の関与、
ナジブ首相の個人口座に約7億USドルの不透明な資金が
振り込まれるなど多岐にわたります。

マレーシア警察は逮捕までにナジブ氏の関係先から約2.75億USドル
相当の宝飾品、ハンドバッグ、時計などを押収しました。
同時に1MDBの捜査に関連して400以上の銀行口座を凍結しています。