インドネシアの医薬品市場に関して【インドネシア:医療・医薬品】

インドネシアでは中間層の増加、医療サービス拡充によって
医薬品市場が広がると予想されています。
しかし、インドネシアの自国企業保護主義政策は、
同国進出を目指す製薬企業にとって障害となっています。

2017年、東南アジア最大の医薬品市場はインドネシアで
94兆2000億ルピア(70億USドル)規模でした。
インドネシア医薬品市場はマレーシアとフィリピンの
2国合計を上回っています。

現地通貨建てでインドネシアの医薬品市場の10年間成長率は
12.2%とされており、タイ+5.8%、フィリピン+4.2%を
上回っています。
これはインドネシアの医薬品部門の好調な見通しが
織り込まれています。

同国の医薬品市場は市場規模が大きいこと、
国民医療保険プログラムの導入、成長する都市人口などの
影響を受けて医療機関と製薬会社の投資拡大を促し、
より強固な成長を促しています。

国民医療保険プログラム施行により、保健所、公的病院と
いった政府の所有する医療機関は医療社会保障機関との
提携が義務付けられました。
民間病院はそれを義務付けられていませんが、
医療社会保障機関と提携している・していないに関わらず、
緊急の場合は全ての病院が国民医療保険加入者への
初期救急医療を行う義務があります。

2017年末時点でのインドネシア国内の病院合計数は2,845件、
そのうち942件が公的病院、1,903件が民間病院です。
医療社会保障機関との提携は民間病院の方が多く876件、
公的病院は667件です。

インドネシア保険省は製薬産業を革新的な産業に変えるための
15年間のロードマップを策定しました。
計画は5年ごと・3段階で構成されています。

最初の5年間で技術協力と移転に焦点を当て、
次の5年間では技術の獲得と開発、最後の5年間はインドネシア
国内産業が革新的な技術を習得して、自国ブランドの医薬品を
立ち上げることを目指します。

インドネシア国内で展開する大手製薬会社としては、
カルベファーマ(KLBF)、テンポ・スキャン・パシフィック(TSPC)、
キミア・ファーマ(KAEF)などの国内資本企業があります。