タイの不動産

タイの不動産の販売が活況過ぎるのを懸念したタイ中央銀行が不動産価格バブルを
防ぐため、タイ国内にある不動産住宅購入者を対象とした銀行ローンに対する規制
を実施しました。

タイ中央銀行Bank of Thailandでは商業銀行からの融資の際に、頭金などが極端に
低い物件やローンの組み方には要注意リスクとして振り分けるように指示しています。

TMB銀行のリスク管理トップのBart FM Hellemans氏は、さほど驚くべき施策では
ないとコメント。
この程度の政策は当然で、遅すぎるよりは早めに導入したほうが良いと考えると
述べています。
ただし、今後はより不動産融資に関しては融資基準のハードルが高くなる可能性が
あるとしています。

バンク・オブ・アユタヤ(BAY)のTakorn Piyaphand 氏は今回の政策でより保守的な
基準を設けていく可能性があり、融資への判断プロセスも慎重になっていくだろうと
しています。
商業銀行では住宅ローンを最低200万バーツから、国営銀行では70万~100万バーツ
から提供していくとしています。

東南アジア各国でも2010年に入りシンガポールが国営住宅での購入規制を。
マレーシアでも購入規制を発表したばかりで各国ともに海外からの資金流入と、国内の
不動産バブル化を懸念していました。

今回のタイ中央銀行の新しい基準とルールでは一戸当たりの価格が1000万バーツ以下の
物件に関して各銀行はコンドミニアム価格の90%までを融資する、また融資対価値比率
loan-to-value (LTV)のキャップは2012年1月からは95%までとするとしています。
頭金が10%以下のコンドミニアムに関してはリスク重視資産としてその価値の35%を
定義するとしています。

つまり銀行向けに融資の金額がリスク資産へ振り分けられるようになるため、頭金を
より多めに取得しておきなさいと言う流れになっています。

ただし、現在の不動産市況で、不良債権比率はたいへん低く、0.1~0.2%に
とどまっています。
銀行が抱える不良資産の4.0%と比較してもたいへん低い数字で、健全であると
しています。