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マレーシアのナジブ前首相と1MDB関連不正汚職捜査が進み、株価に回復影響【マレーシア:金融】

マレーシア株式市場は5月25日に1%以上上昇し、
政権交代による不安感から下げていた市場が回復した形で
終わりました。

マレーシア警察はナジブ前首相と政府系投資会社、
1MDB(1Malaysia Development Berhad)の
不正資金流用事件に関連した家宅捜索で、
およそ1億1400万リンギット相当の現金や高級ハンドバッグ、
宝飾品、時計等を押収したと発表しています。

2018年5月の総選挙に勝利し首相に復帰したマハティール
新首相は、就任早々すべての不正汚職・犯罪行為を
捜査するようマレーシア警察に命じています。

マレーシア財務省では1MDBが既に債務支払い不能の状態に
あると宣言し債務整理を急ぐとしています。
1MDBは関連会社やペーパーカンパニーを利用し、
ナジブ前首相やその周辺に巨額の資金を
提供したと米司法省などから指摘されています。
最終的に債務の元本返済や利払いを政府が肩代わりすることに
なれば国民負担は膨らむとされています。

5月25日、大手金融機関3位のパブリック・バンク(PBBANK:1295)
やエネルギー大手のテナガ・ナショナル(TENAGA:5347)は、
それぞれ+2.3%と+1.9%と株価を大きく上昇させました。

パブリック・バンクPublic Bank Berhad(PBBANK:1295)は
1966年にタンスリ・ダトースリ鄭鴻標(Tan Sri Teh Hong Piow)に
よって設立されました。
従業員数は海外5カ国を含めて約14000人です。
資本規模はマレーシア国内5位、商業銀行としてはメイバンク、
CIMBに次ぐ業界3位です。

テナガ・ナショナルTenaga Nasional Berhad(TENAGA:5347)は
マレーシアの大手発電企業で、マレーシア政府認可を受け、
水力や火力発電、送電、配電、供給、販売事業などを行っています。
また、子会社を通じて変圧器やスイッチギアの製造、修理なども
手掛けています。

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