タイの2018年コンドミニアム、ホテル、オフィス市場の見通し【タイ:不動産】

不動産仲介大手、CBリチャードエリス(CBRE:CB Richard Ellis)
のタイ法人は2018年第2四半期の不動産レポートを発表しています。
バンコク首都圏におけるコンドミニアム市場は減速となりました。
中心部(CBD)地区は供給363戸数の、第1四半期の950戸数から
減速し、前年同期比-65%でした。ミッドタウンや郊外地区では
8914戸数となり前年同期比-37%でした。

同社分析によると、不動産会社各社は現時点で供給を控えていて、
2018年後期に向け準備を進めているとしています。
購入者・投資家も多くの選択肢を検討するようになり、
平米30万バーツ以上の物件はで特にその傾向があると
しています。

また海外投資家を呼び込む戦略をとる企業が増え、
特に中国系不動産投資家(個人・法人)への購入戦略を立てる
デベロッパーが増えています。

購入後の方向として、多くの投資家は自身の居住用ではなく
投資(賃貸)として検討していること、また、都心に住む
駐在員市場が大きく増えていないことや、タイの富裕層は
コンドミニアムを借りる可能性が少ないという予想が
今後の不動産市場にどのように影響を与えるか注目しています。

ホテル市場に関連するタイへの観光旅行者は第2四半期およそ
890万人、前年同期比9%増でした。
最も多かった旅行者は中国人で276万人でした。
一方、プーケット県で船舶転覆事故による中国人観光旅行者
40名が死亡する事故があり、今後の中国人旅行者数が
下落するリスクを含むとしています。

STRグローバル社の分析レポートによると、
2018年バンコク都心のホテル稼働率は前年同期比1.3ポイント
上昇し、平均74.5%でした。
この数字は2010年以来となりました。

ADR(Average Daily Rate)は平均3,276バーツ/宿泊であり、
RevPAR(Revenue per availabl room)は2,441バーツでした。
※同数値は国際ブランドなど大手ホテルの影響力が強く、
バンコク首都圏ホテル全体を示すものではないとしています。

同期では4つの新規ホテルMaven Stylish Hotel Bangkok、
Bangkok Marriott Hotel Surawong、Akyra TAS Sukhumvit20、
Vela Bangkok by Andacuraが開業しています。

第2四半期末時点のオフィス総面積は878万平米で
Bhiraj Tower@Sathornが3500平米を供給しました。
空き室率は第1四半期の7.3%から下がり、6.8%とますます
オフィス利用占有率が高まっています。

都心部オフィスCBD地区の平均賃貸価格(いわゆるグレードA)
は平米/月額1,005バーツ、前年比3.1%増となりました。
新しく開業したGaysorn Towerでは1,500バーツまで
値上がりしています。

2018年~2020年までにおよそ75万平米が新規オフィススペース
として供給される計画です。
Singha Complex、Samyan Mtrtown、The Parq(Phase1)、
Vanissa Buildingなどが建設・開業準備中です。