海外の機関投資家とタイの不動産資産の関係【アセアン域内:不動産投資信託】

ソブリン・ウェルス・ファンド、年金基金、生命保険などの
機関投資家は投資ポートフォリオの一部として配当が
得られる資産に投資し、安定した予測可能な収入源と
資本増強の可能性を目指しています。

これらの投資家の多くは自国市場だけでなく、
海外でも資産を購入しています。
2018年のCBREグローバルによる投資家志向調査によると、
アジア太平洋地域における投資の優先都市は、
東京、メルボルン、シンガポールの3都市となっています。

背景には各都市共に投資流動性が高く、不動産市場の透明性が
高く、高いレベルの法的保護と外国投資家の制限が低いことに
等が挙げられます。

一方、タイは外国人投資家の所有制限があるため、
外国の機関投資家にとっては重要な都市として
見られていません。

海外投資は主にタイ現地パートナー企業との合弁事業を行う
不動産開発会社が中心で、住宅不動産開発セクターにおける
新規プロジェクトが大半を占めています。

タイの機関投資家から不動産資産を購入したいというニーズは
増えていますが、固定資産税がまだ導入されていないため、
既存所有者のほとんどが資産を売りたくない状況という背景が
あります。

タイ政府年金基金はタイ国内の機関投資家として
バンコク都内のグレードAオフィスに投資を行っています。
同不動産はワイヤレス通りに2006年に完成したGPF Witthayu
Towers(Diethelm Towers)です。

同年金基金で既に所有しているものとしては、サトーン通りの
Bangkok City Towerとラマ四世通りのAbdulrahim Place
Rama 4などがあります。

また、これまでタイの生命保険会社は自社事業のために
オフィス建設・所有をしていましたが、経常収入を生み出す
ためのオフィスビル開発を計画する会社が増えています。

AIAグループはタイで初めて収益を生み出す不動産資産として
グレードAオフィスビルの建設・開発を行った生命保険会社です。
これまでにAIAサトーンタワー(サトーン地区)と、
AIAキャピタルセンター(ラチャダーピセーク地区)を
建設しています。