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インドネシアの財閥、シナルマス・グループについて(1)【インドネシア:財閥】

シナルマス・グループの創業者は福建省泉州出身華人の
エカ・チプタ・ウィジャヤ氏です。
同氏は9歳頃にインドネシアへ渡り、マカッサルの小学校を
卒業しました。
その後15歳で砂糖やビスケットを販売する事業を
スタートしました。

1970年にシナルマス社を設立し、一代でパームオイルや
ココナッツオイルなどの食用油、パルプ・製紙、そして金融、
保険、不動産などの事業も手がける大財閥を築き上げました。
2018年現在は創業家の長男で紙パルプ事業を担当する
Teguh Ganda Wijaya氏がグループのトップを務めています。
また、そのほかの部門でも同族経営が行われています。

売上の中心となるのは国際的な製紙会社でシンガポール法人の
アジア・パルプ&ペーパー社(APP:未上場)です。
インドネシアの紙産業市場シェアを大きく握っています。

同傘下にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場する
インダキアット・パルプ&ペーパー(INKP)があり、
2017年業績は売上41兆8572億ルピア、
純利益5兆5294億ルピアでした。

また、西ジャワ地方で展開するパブリック・ケルタス・
ティジウィキミア(TKIM)も、製紙事業を展開する
インドネシア証券取引所(IDX)上場企業です。
2017年業績は売上13兆5385億ルピア、
純利益3654億ルピアでした。

食用油・パームオイル事業ではゴールデン・アグリリソーシズ
(E5H:Golden)が世界最大級のパーム農園と食用油生産を
手掛けています。
シンガポール証券取引所(SGX)に上場する同社の2017年業績は、
売上103億6400万Sドル、純利益1億200万Sドルでした。

同傘下にはシナルマス・アグロリソーシズ(SMAR)があり、
インドネシア証券取引所(IDX)に上場しています。
2017年業績は売上35兆3181億ルピア、
純利益1兆1768億ルピアでした。

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